世界の地熱発電

世界の地熱発電

イタリア 世界初の地熱発電所が誕生

1904年、イタリアのラルデレロ地方で世界初となる地熱発電実験に成功(出力0.55kW)。1913年には世界で最初の蒸気卓越型地熱発電所が操業を開始。その後も順調に地熱発電は進展し、1942年には総出力12万kWを超えるまでに成長しました。しかし第二次世界大戦によってすべて焼失してしまいました。

 

ニュージーランド “熱水卓越型”の地熱発電を開始

大戦中にイタリア・ラルデレロに駐留していたニュージーランド兵がこの経験を持ち帰り、1956年にニュージーランドのワイラケイで世界最初の熱水卓越型地熱発電所を操業。気水分離器の開発に成功したことで、世界中に地熱発電所の建設が広がっていきました。日本では1967年に大岳発電所(大分県)がこの技術を初めて取り入れた地熱発電所を建設しています。

 

アイスランド 世界有数の地熱大国に成長

人口約33万人、北海道と四国を合わせたほどの面積で数多くの火山を有するアイスランドでは、石油ショックを契機に政府主導で自然エネルギーへの転換をはかり1977年のスヴァルスエインギ地熱発電所を皮切りに、計7ヵ所の地熱発電所を建設しました。現在、国内の電源のほぼ100%が自然エネルギーで、そのうち地熱発電が20%以上を賄うという、世界有数の地熱大国に成長しています。

 

USA 貯留層の“再生技術”が確立

アメリカ合衆国では、世界最大の地熱地帯に1960年ガイザーズ地熱発電所を建設。以来、順調に地熱発電を行ってきましたが1980年代半ばから蒸気の減衰による発電量の低下に悩まされることになります。解決策として実施されたのが生活排水の処理水を地熱貯留層に注入する「リチャージ」という方法です。これにより1977年以降、発電能力は回復しました。

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